世界中から観光客が訪れる現代アートの島、直島。直島へは過去二回(2017、2019年)訪れたことがあります。島の美しいのどかな風景と印象的なアート作品との融合はとっても素敵で、また是非訪れたいなぁと思っています。今回は過去の直島でのアートを体感する旅の記録を振り返りつつ、アクセスやおすすめの観光スポットやアート作品もご紹介したいと思います。豊島&小豆島の旅の記録(豊島ランチ情報や小豆島エンジェルロード)についてのブログ記事はこちらです。
直島へのアクセス
一度目に直島に訪れた時は四国旅行の一環だったので、高松港から四国汽船のフェリー&高速旅客船で往復(片道30分~50分)しました。旦那さんが船酔いするタイプなのでフェリーでの移動が心配でしたが、予想以上に大きな船で安定した走行だったので、苦しまずに済んでホッとしました(念のため酔い止めも飲みましたが)。
高松港ではレンタカーを「ハーバープロムナード・港湾緑地駐車場 」に停めました。港湾第1・2駐車場とあり、フェリー乗り場の近くでした。
二度目は岡山に宿泊したので、宇野港から四国汽船のフェリー&旅客船で往復(片道15分~20分)しました。距離的には高松からよりこちらの方が近かったです。このフェリーもしくは旅客船の時間に合わせて、旅の予定を組むと良いと思います。運行状況はHPで最新の情報を確認されることをおすすめします。
岡山駅からJR宇野駅への電車の本数も多いわけではないので、スムーズに乗り継ぎされたい方は事前に調べられることをおすすめします。
上の写真の通り宇野港自体も素敵ですし、宇野港にもアート作品があり鑑賞を楽しめます。
直島島内でのアクセス
直島内での移動は、全て徒歩で見どころを全て廻ろうと思うと結構つらいので、レンタサイクル、レンタルバイク・レンタカー、もしくはバスを利用されることをおすすめします。レンタサイクル、レンタルバイク・レンタカーの利用をお考えの方は、必ず事前に予約されることをおすすめします。
私たちは、直島町営バス&ベネッセアートサイト直島
場内無料シャトルバスを利用しました。HPに時刻表が載っているので、事前に往復で利用するバスの時間を決めて、美術館なども鑑賞しました。
島内は結構高低差もあるので、バスで移動できて大変快適でした。バスの中から、様々なアート作品も車窓から見ることができ、それも楽しかったです。
地中美術館
地中美術館には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が恒久設置されています。安藤忠雄さんが設計された建物です。
今現在は地中美術館は予約制(オンラインチケット制)になりました。なので、地中美術館に行きたい方は、事前に必ずチケットを購入する必要があります。鑑賞料金は2,100円で、行く前は正直割高かなと思っていましたが、実際に訪れてみたら行って良かったと思う美術館でした。
敷地内は写真撮影不可なので、敷地前で撮影したこの写真しかないのですが、作品も建物も空間も全てがとても素晴らしく、非日常の空間でアートを体感できました。
チケットセンターから地中美術館の入口まで5分ほどの道のりに、モネが愛した植物が植えられている庭園「地中の庭」があり、モネの「睡蓮」目当てで訪れた私は、わくわく感がさらにあがりました。
ジェームス・タレルの作品は素晴らしく、「オープン・スカイ」は、空からの光が心地よく居心地が良く、時間さえ許せばもっとゆったり滞在したかったです。お天気や時間帯によっても、雰囲気が変わるんだろうなぁ…「オープン・フィールド」は、度肝を抜かれました。まさに作品を体感でき、是非一度体験して頂きたいです。ウォルター・デ・マリアの作品も、普段あまり意識しない光と影を意識し、まさに異空間の体験という感じでした。
一番楽しみにしていたモネの作品はまとめて5点が一つの部屋に展示されていて、贅沢&豪華な空間だなぁと感じました。作品自体の力&展示方法の工夫でモネの作品の中、庭園の池の中に入り込んだような不思議な感覚に陥りました。何だか自然と涙がこぼれてきました。
これまでコンクリートの建物は、冷たい突き放されるイメージでしたが、この美術館は程よい距離感の感じられる空間でした。計算され整えられた空間に、心落ち着きました。今更ながら、安藤忠雄さんはやっぱりすごい方ですね。
建物自体の迷路のような空間も楽しくて、建物が単に入れ物&箱ではなく、それも含めて作品なんだ、ということを意識した初めての美術館でした。建物の中に差し込む自然の光も美しくて見惚れてしまい、五感全部を刺激された、素晴らしい美術館でした。
草間彌生「赤かぼちゃ」
フェリーが到着する宮浦港の近くにあり、島に近づくにつれ「赤かぼちゃ」も近づいてきて、とてもわくわくします。草間彌生さんの作品のファンなので、間近で見られて、すごく嬉しかったです。大人気の撮影スポットで、人が途切れることがなかなかありませんでした。
中に入って作品を体感できるのも楽しかったです。「赤かぼちゃ」の中から直島の美しい風景を眺めてみたりするのも面白くて、トリミングされた風景は、空の青さと美しさをより感じました。
直島銭湯「I♥湯」
アーティスト大竹伸朗さんが手がけられた実際に入浴できる美術施設です。外観・内装はもちろん、浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまで大竹伸朗さんの世界が反映されています。
宮浦港から徒歩5分ほどのところにあります。壁に色んなタイルが使われていて素敵ですし、見ていて楽しい気持ちになります。営業時間外だったので中には入れませんでしたが、次に行った時には是非入浴もしたいです。
直島パヴィリオン
写真撮影のための長い列ができていたので、中を見たり入ったりはできませんでしたが、近くで見られて嬉しかったです。見る角度によって表情が違いますし、港の風景とのギャップもあり、でも馴染んでいるような感じもあって、面白かったです。瀬戸内の昔ながらの自然豊かな島の風景とアート作品の融合が魅力の一つですよね。
草間彌生「南瓜」
町営バスとベネッセハウス場内無料シャトルバスの経由地である「つつじ荘」の近くにあります。できればお天気が良い時に見たかったですが、雨だからこそ地面に溜まった水に、カボチャが写りこむのもまた良かったです。直島に行かれたら、是非訪れて頂きたい場所の一つです。
草間彌生さんの「南瓜」に会いたくて直島に行ったので、「ずっと会いたかった、このかぼちゃにやっと会えた!」という嬉しさがこみ上げてきて、大感激でした。
バス停「つつじ荘」の近くにカフェ&お土産ショップがあり、草間彌生さんグッズ(クリアファイルなど)を購入しました。宮浦港の近くにもショップがあり、グッズなど買えます。
直島は島の風景とアート作品の融合を体感できます
直島には今回ご紹介した以外にも、ベネッセハウス ミュージアムや李禹煥美術館、家プロジェクト、ANDO MUSEUMなど、様々な見所があります。直島に訪れた二度とも直島滞在は約半日で、駆け足でのアート鑑賞だったので、次こそは直島内に泊まって、ゆっくりのんびりアート鑑賞できればなぁと思っています。いつか一生に一度でいいので、美術館とホテルを併設したベネッセハウスに宿泊することが憧れです!
外国人の観光客にも人気のスポットで、二度とも島内大混雑でしたが、宿泊して朝一の島内を散歩して、静かにゆっくりと楽しめたらいいなと思います。
直島ののどかな風景&広い空や美しい海と、アート作品の融合が本当に素敵で癒されます。また是非ゆっくりのんびり訪れたいです。
尚、今回のブログ記事は以前のブログに書いたものをリライトしたもので、以前のブログからは記事を削除しました。アート好きの方には、金沢21世紀美術館で無料で楽しめるアート作品や見所8選のブログ記事もおすすめです。「大江戸温泉物語TAOYA志摩」で草間彌生さんの「南瓜」に出逢えます【三重県鳥羽市】のブログ記事もおすすめです!愛知県にある佐久島は名古屋から日帰りで行けるアートの島で、家族旅行やデート、観光にもおすすめのブログ記事も良かったら。さらに、星野リゾート奥入瀬渓流ホテルに宿泊して、アートや自然、ねぶたを楽しむ旅へ【青森県】のブログ記事はこちらです。